バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
富を蓄えることの基本的な心構えは、古代から普遍的なものがあると思われる。
富とは、単純な法則を理解し、守れば、いくらでも手にすることができるもの。現代においても富の支配法則は、数千年前のバビロンの時代から変わることはない。成功の黄金原則を説いた感動のストーリーだ。
当初は、パンフレットの形で伝えられたという古代都市バビロンを舞台とした一連の寓話シリーズ。約70年間前に「確実な成功への道のりは、健全な蓄財哲学の実践にあり」という主張を寓話化したものだが、銀行や保険会社、一般企業の経営者たちを中心に評判が広がり、一冊の本にまとめられたもの。
それが本書:「The Richestman in bablon」(George S. Clason)
この本は、2000年2月に大島 豊氏により翻訳されて「バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 」というタイトルでキングベアー出版より発行された。現在は、絶版となっており、そのためプレミアが付いて1,575円の定価の古本が9,200円とかなっています。英語版であれば、1,000円から1,500円で入手できます。
どんなに時代が変わっても普遍的な真理を説いています
時代を超えた金銭哲学
要約すると
お金持ちになる大原則を学べます
お金持ちでない理由が分かった。本書の目次は、以下の内容になっています。
プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう―戦車職人バンシアの素朴な疑問
第1話 財産を築くには不滅の「原則」があった―富豪の金貸しアルガミシュの忘れ得ぬ言葉
第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義
第3話 「幸運の女神」が微笑む人間とは―大富豪アルカドと受講者たちの白熱の議論
第4話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か―大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練
第5話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める―富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言第6話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる―老戦士バンザルの確固たる自信
第7話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男―元奴隷、富豪の駱駝商人ダバシアの数奇な体験
第8話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか―出土した粘土板が伝える貴重な記録
第9話 幸福―それは「労働の喜び」を知ること―元奴隷、富豪の大商人シャルゥ・ナダの愛ある教え
舞台となっているバビロンは、メソポタミア地方の古代都市。市域はバグダードの南方約90kmの地点にユーフラテス川をまたいで広がる。語義は、アッカド語のバビリムBab-ilim(神の門)に由来する。バビロンでは、鍬をシンボルにし、全ての神々の王であり、「50の名を持つ神」として称えられ、人間に判決を下し、魔術と知恵を司り水神として知られているマルドゥクを守護神とした。
さて、ここで第2話に登場している『富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義』とはどんな内容でしょうか?
(原文からすると「貧乏な人のための7つの救済策」のようなタイトルだが)
第一の知恵:『稼いだお金の一部は、残しておく』
財布を太らせることから始めると言うもの。財布に10枚のコインを入れたなら、使うのは9枚まででやめておく。(稼いだ報酬の一割以上は、投資のため残しておくこと)
第ニの知恵:『汝の支出を管理する』
十分に支出に見合ったお金すら稼いでいないのに、一割を残しておくというのは困難などと言ってはいけない。自分の欲求と費用経費とを混同してはならない。「必要経費=自分の欲求」ではない。自己管理が出来ない限り、必要経費は必ず収入と同じ金額まで膨れ上がってしまうものである。必要なものは9割の支出の中で賄えるように支出を抑えること。
第三の知恵:『お金を増やす』
貯めた資金は寝かさずに増やすこと。お金を財布の中にたえず流れ込み、いつも中身を膨らませてくれる「金の流れ」をつくることが本当の財布である。
第四の知恵:『汝の財産を損失から守る』
損失という災難から貴重な財産を死守すること。投資でも最悪、元本は確保すること。このことは、金を操り利益を生むことに経験を積んだ知恵のある人に相談する。
第五の知恵:『汝の住居をもつことは、有益な投資になる』
自分の住まいを持つことで、生活コストは大きく下がり、仕事で稼ぐ金のうち、娯楽やその他の欲求に使える額が増える。ここは、今の我が国の事情は、少し違うかも知れない。
第六の知恵:『将来の収入を保証する』
将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかること。早ければ、早いほど良い。年老いたときのための資金や、たとえ自分が今死んでも家族が快適な生活を続けられるような資金を準備しておく。
第七の知恵:『稼ぐ能力を高めておく』
明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すること。自尊心を持つということは、「自分の支払限度を認識し、借金をしたら能力の及ぶ限り早く返済する」、「家族から慕われるようつとめ、生前より遺言書を作成し、遺産配分を明確にしておく」、さらに「親しい人への思いやりのある態度で接する」という行動をとることになる。
お金持ちになる哲学は、5000年経っても変わらないもの。




