聖人見微以知萌 見端以知末
アントレプレナーとして成功を掴むためには、兆候の段階でいかにそこにブームとかビジネスチャンスが到来するという気づきの感受性をもてるかどうかと言う点が大切だ。
韓非子は、こんな言葉を残している。
【聖人見微以知萌 見端以知末】
「聖人は、微をもって萌を知り、端を見てもって末を知る」
こんな話だ。
国を滅ぼした殷(いん)の国王である紂(ちゅう)王が象牙製の箸をつくったとくに、重臣の箕子(きし)は、恐れ、このように思ったとのこと。
「象牙の箸を使うようになれば、汁を盛る器も、粗末な土器をやめて玉でつくるようになる。
そんな立派な器を使うようになれば、食べる料理も粗末なものはやめて天下の珍味を求めるようになる。
そうなると今度は、錦の衣を着て立派な宮殿に住みたくなるに違いない。
こうして次から次へと象牙の箸に釣り合うものを求めていけば、天下の富を集めてもまだ足りなくなるだろう」
この箕子の懸念がやがて現実のものとなって、紂王は、ついに国まで滅ぼすことになった。
というのだが、これについての韓非子の言葉が先ほどの言葉。
「優れた人物というのは、かすかな兆候を見ただけで物事の動きを察知し、わずかな手がかりを得ただけで物事の顛末を予見する」とのこと。
風が吹けば、桶屋が儲かるのようなイマジネーションだが、「微をもって萌を知る」ことができれば、新たなビジネスのタネを掴めるはず。
例えば、言葉に引っかけでないが、近年、いわゆる「萌えビジネス」が急成長している。
「萌え」は、一般的には、「漫画やアニメなどの登場キャラクターをこよなく愛する」ような一部のオタクの世界からスタートしたが、DVD、コミックス、ゲームから「メイド喫茶」まで成長ビジネスになりつつあるが、これもブームをうまくとらえたビジネスの展開だ。
チャンスは、目の前にあっても気づき、行動するか否かで道は、わかれる。
感受性と洞察力を磨き高めることで今の時代をたくましく生き抜き、市場のビジネスチャンスを掴むことができる。



