傘商法
江戸時代それも享保時代は、ゼロ成長経済の厳しい時代に,台頭し,生き残った商人達が商売の念頭に置いたのが表題の”傘商法”とのこと。
江戸中期に書かれた商いの秘伝書には,決まって「傘の如く心得るべし」と書かれてあったとのこと。
例えば、
「時節を知りて、進むべきときに進み、退くべき時に退くを賢き人といふなり。世渡りは,傘の如くすべし。運良きときは開き、運良からぬ時はしぼめるがよし。」(『商人生業鑑』
「それ人の心は、元小さく細く持ちて、その業に至りては、大きく延ばし、畢竟(ひっきょう)傘のように心得申すべく候。傘はもと、ろくろの小さきより自由に大きく広がり、また〆め申し候へば則ち、かたまり申し候。この味をよく心得申さず候ては、大立身は成り申さず候。」(『町人考見録』)
アントレプレナーで創業して先ずは、成長の波に乗れたとしても、成長を持続することは,極めて、難しいこと。
そんなときは、傘商法を念頭に世を渡るのは、現代においても通用する普遍的な商人の秘伝のように思う。
ここで思い出されるのがこちらのブログでも紹介した松下幸之助さんの以下の話。
『雨が降れば、傘をさす。そこに発展の秘訣、商売のコツ、経営のコツがあると考えている』



