谷垣氏が自民党の総裁選に立候補表明
最近では、日々に陰が薄くなりつつある自民党だが、自民党総裁選に向けて、13日に谷垣 禎一 元財務相が出馬表明し、ようやくスタートを切った形だ。
これが党の再生に向けての真のスタートになるか注目される。
自民党の8日の両院議員総会の様子がテレビで放映されたがこれはひどかった。
16日召集の特別国会で両院議員総会長の若林正俊元農相に投票することが決定されたがそこまでの迷走ぶりはひどかった。
総選挙での敗北以降の期間で新総裁を決められなかったことこそ、総選挙の敗因を象徴しているように思える。
当初、党執行部側は総裁選の投開票が今月28日になることから、16日時点の総裁である麻生氏を首班指名候補とする方針だったが、中堅・若手から異論が噴出したため変更。
次に「白紙」での投票を模索する動きが出たが、これも反対意見が噴出し、まとまらず。
結局、総裁ではなく両院議員総会長の若林氏に投票するという前代未聞の苦肉の策を採用することになった。
総会の当日、麻生首相は、「本人の意見も聞いてやれよ!」とかいって目の前のマイクを隣の若林氏に向けてポンとマイクを突いて回したのである。
その時の麻生首相のマイク使いが奢りから目覚め切れていない人物像を象徴しているように見えた。
国民が注視している公式の場でのあのような横柄なマイク操作というのは、見たことがない。
今回の総選挙の敗因を総括することから自民党の再生が始まるはずだが、国民への謙虚さがないと総括できるはずもない。
今回の自民党の敗因の一つに与党たるに相応しいビジョンをクリアに説き、国民をリードするといったことが皆無で、民主党の政策のあら探しのような野党そのものの選挙に終始したこともあると思われる。
松下幸之助氏は、『敵をほめる』として、以下のように述べている。
「商売や経営では相手をくさすことはしない。ライバルのいいいところを見て、それを頂戴する。政治も同じく、相手の良い政策を取り入れ、そのうえで味付けをすればいい。そうすれば、日本の政治もよくなる。」
商売ではライバルに対して以下のような姿勢で取り組んだという。
「むこうさんの品物よろしおます。それもこの中にちゃんと入ってます。」というてやってきたわけや、われわれ企業経営者は、他の業者を悪く言わない。けれども、こと政治になるとみんな悪く言うてる。あれ、おかしいと思うな。
(略)
そういう相手をくさしてだけいるようでは、百年たっても成果は結ばれん。よくならんね。日本の政治はよくならん。」
自民党の再生のためには、思い切った世代交代とこのようなしたたかな姿勢も大切ではないか。
しかし自民党の派閥のボスの顔ぶれを見ていると旧態依然としており歴史を逆に回すようにしか見えない。
とても変われるようには思われない。
谷垣氏には、自民党の再生の本命として、力量を発揮して貰うことを大いに期待したい。



