外部の変化を知る
ドラッカーは、イノベーションについて以下のことを言っています。
「産業を1変させた変化の多くは他の産業から生まれている。ここに3つの有名な例がある。
ファスナーは、もともと海上輸送用の穀物袋向けに開発され、それを衣料用に使うことなど考えもしなかった。衣料産業では、ファスナーがボタンの代わりになるとは思わなかった。開発者も衣料産業で成功するとは思わなかった。
コマーシャル・ペーパーは、銀行から生まれたものではなかった。ノンバンクから生まれ、銀行に打撃を与えた。アメリカの法律では、コマーシャル・ペーパーは証券であって、銀行は扱えなかった。それをゴールドマン・サックス、メリル・リンチ、GEキャピタル等が使い、銀行の地位を脅かすにいたった。
電話産業を一新させたファイバー・ケーブルも、アメリカ、ドイツ、日本の大手電話会社ではなく、ガラス会社のコーニングが開発したものだった。」
(『明日を支配するもの』より)
技術開発者の弱点は、ともすると現場から遠くなること。
経験を積み上げてくると共に、自社、自産業には、当然、精通してくるが幅がどんどん狭くなる傾向がある。
知らないうちに微分変化に鈍感なゆで蛙にいつの間にかなっていませんか。
現場から離れ、蛸壺の世界の居心地にはまってしまうリスクがある。
イノベーションの最先端にいるはずが最も保守的になってしまい勝ちである。
開発技術者こそ野次馬精神が大切。
外部の他の産業の世界を垣間見ることが大切だ。
きっと自産業にとってイノベーションの種になるネタは、隣の世界にあるものだ。



