強みに集中せよ
創業の時期というのは一般に、事業の展開においても弱点、課題が多く目に付くはずです。
しかし攻撃をおろそかにしてその弱点に目を向けて守りに入ると途端に事業はおかしくなる場合にがあります。
ドラッカーは、事業の多角化に関係して以下のように述べています。
「<<強みに集中せよ>>
強みに集中せよとの格言は正しい。組織は多角化していないほどマネジメントがし易い。
単純であれば明快である。全員が自らの仕事を理解し、自らの仕事と全体の業績との関係を知る。活動を集中する。期待を明確に規定することもできるし、成果を評価することもできる。問題も少なくなる。複雑になれば、原因を突き止めることが難しくなる。複雑さはコミュニケーションの問題を起こす。マネジメントの階層が増え、書類と手続きが増え、会議が多くなり、意志決定が遅れる。
多角化を調和させ、一体性を保つための方法は、二つしかない。
一つには、共通の市場のもとに、事業、技術、製品、製品ライン、活動を統合し、それによって高度に多角化しつつ一体性を保つことである。
もう一つは、共通の技術のもとに、事業、市場、製品、製品ライン、活動を統合し、それによって高度に多角化しつつ一体性を保つことである。」
(「マネジメント-課題、責任、実践」より)
まさにビジネスの場で戦いに勝つには、攻撃しなければならない。スポーツでもサッカーを見ても明らかなように攻撃しないで、デフェンスばかり固めていても、うまくいって引き分けで負けないのが最大の成果で、これでは勝つことはできない。
クラウゼヴィッツも攻撃について次のように言っている。
「敗れやすいという危険があるにも拘わらず、攻撃が行われるのは、より大なる犠牲を払っても、より大なる収穫を得たいからである。」
自分の経営資源が有限であるから防御に資源を割きすぎると、攻撃力が足らなくなる。
勝つためには、強みを生かし、集中することが必須で、弱点を補おうと腐心しても大した成果は得られない。
アントレプレナーたるもの今日を生き抜くために強みに集中して、攻撃に徹することこそが唯一の生き残る道であると思う。



