指導者はその仕事が好きでなくではつとまらない
「指導者はその仕事が好きでなくではつとまらない」。
これは、松下幸之助さんの言葉。
「指導者の条件」という本の中で、以下のように述べています。
「漢の国の建国200年、政治が乱れ、群雄割拠の状態を呈していた時代のこと。
混乱を急速に鎮定し、漢の王室を再興した光武帝の話になる。軍事も優れていたが、とくに内政が素晴らしかったということです。
早朝から日暮れまで政務に没頭し、さらに夜半まで家臣達を勉強や討論に熱中して時を過ごす日々だったとのことで、健康を気遣った皇太子が、光武帝にほどほどにとのことでいさめたところが、光武帝は、「私は楽しんでやっているのだから、いくらそれをやっても疲れることがない」と答えたとの話題が取り上げられています。
これで松下幸之助さん「『好きこそものの上手なれ』ということがあるが、何をやるにしてもこの『好き』が最も大切なこと」と言っています。
芸術家でも運動選手でも、好きであればこそ激しい練習、きびしい訓練をも苦とせずに精進努力できる。
指導者でも同じ。
指導者として仕事が好きであることが一番大切なこと。指導者は、先ず自分が指導者としての仕事が好きかどうか、例えば経営者では、経営が好きかどうかというところから自問自答することが大事だ。」
と述べています。
最近、GEを世界屈指の優良企業に育て上げたカリスマ経営者のジャック・ウェルチが「ジャック・ウェルチの「私ならこうする!」という本を出していますが、この本は、世界中から寄せられた質問に体験をまじえて答えた内容のものです。
「孫に伝えたい仕事の鉄則」ということで、
エンジニア、さらに管理職として納得いく生活をおくってきたが、孫が仕事で相談にくる。
その時に、ウェルチ氏であれば、どのように回答するか?と聞かれて、以下のように述べています。
「次の時代に伸びると予想される分野は何(バイオテク、ナノテク、IT業界とその複合体に時代が向かっているとウェルチは述べているが)かをぜひ話してあげ、だが、大好きなことをやるべきだよ、ともっと強く話して欲しい。
頭脳と心と魂を奪い、意義あるものと感じされるような仕事を見つけるように話して欲しい。
お金はやがてついてくる。たとえそうならなくても、やがては、お金では買えない何かが確実に心を豊かにしてくれると話して欲しい。
それが幸福というもの。」
と回答しています。
東洋と西洋の対極にある二人ですが、『自分の好きなことをやること』と両者とも同じことを言っています。
このことは、紛れもない真理だと思います。




