経営の第一歩は、人間観の確立から
「経営の第一歩は、人間観の確立から」との松下幸之助さんのお話。
「 人間は、偉大である。王者であるという見方に立てば、お互いに尊重しあう,敬意をはらうということもできるやろ。あなたは立派な方ですと。そうすると相手も、いやあなたこそ立派な方ですと。な、喧嘩にもならんがな。ハハハ。そうすれば、そう簡単に争ったり殺しあったり、戦争もせえへんわけやな。
ところが人間というのはつまらんと。小さな存在だと。そう考えれば相手を抹殺しようかと思ったりする。こいつはダメや。つまらん男や、どうも頭が悪い、賢くない。すぐにそう考える。
そしたらこいつをひとつ殴ってやろか、馬鹿にしてやろうか、そう思うようになる。そういうことはわしは、絶対にやるべきではないと思う。(略)
ええかきみ経営をしておってもそやで。どの人も王者や、という考え方を根底にもっておらんとあかん。そこが大事やで。社員誰に対しても、ああこの人は素晴らしい存在なんや、偉大な力を持った人なんやと考えんといかんね。(略)
提案制度も事業部制も単に経営に役立つからという程度の発想では、ほんとうはあかんわけや。こうした人間観にその発想の根底がないとな。深い経営理念にはならんわね。
(略)
経営者にとって一番大事なのは、この人間観やな。人間をどうみるか、どうとらえるか、そこをきちっと押さえた上で経営を進めんと、大きな成功は得られんと思う。すべての経営理念の出発点はここからやで。
きみ、ここはしっかり覚えておかんといかんよ。また、この人間観は経営における第一ボタンやな、早い話が。な、最初かけ違えると、きちんと服が着れんのと同じやがな。」
(「経営秘伝」ある経営者から聞いた言葉 江口克彦より)
人間観をしっかり持つ事が、経営の第一歩とわかり易く説いています。
平易な言葉ながら経営者として心得ておくべき実学が語られていると思います。



