道を開く
松下幸之助さんの著作は、非常に多いがその中でも、名著と言われている「道を開く」と言う本があります。
PHP研究所の機関紙「PHP」に連載された松下幸之助さんのエッセイをまとめたもので、「道を開く」は、1968年にPHP研究所から発行されています。
見開き2ページの短編が120あまり掲載されています。
その最初にあるのがこの「道」という一節です。
「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがいのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。しかし所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、今歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの道ではないか。他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。」
(「道をひらく」より)
誰にでも分り易い言葉で書かれてありますが、迷わず今を生きぬいていく勇気を与えてくれる言葉だ。



