雨が降れば傘をさす
新聞記者から松下電器の急速な発展の秘訣を問われた時の松下幸之助さんの答えがこれ。
『雨が降れば、傘をさす。そこに発展の秘訣、商売のコツ、経営のコツがあると考えている』
「具体的には、百円で仕入れたものは、その品物の性質なり、その時の情勢に応じて、適正利益を追加した百十円なり、百二十円の価格をつけて売ると言うこと。それが商売において、雨が振れば、傘をさすという一つの姿。また売ったものの代金は必ずきちんと集金することも一つの姿。あるいは、売れないときには、ムリに売ろうとせず一休みする。そしてまた売れるようになれば懸命に作る。
雨が降れば傘をさすということは、ごく当たり前の平凡なことだが、それを着実に力強く実践していくならば、商売なり、経営なりというものは、もともと成功するようになっているとのこと。
言葉に表してしまうときわめて簡単で、当たり前のことのように思われますが、この至極簡単、当たり前のことを適時適切に実行すると言うことにこそ、商売なり、経営なりの秘訣があるといえるとのこと。」
(「経営のコツここなりと気づいた価値は、百万両より」一部引用)
当たり前のことが、私心にとらわれるとできなくなるのだとのお話。
ここに経営の真髄を松下流で解き明かした有名な一節でした。
アントレプレナーの皆さんは、雨が降っている中を必死に傘もささないで歩いていると言うようなことはありませんね。



